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※堂本兄弟よりワークショップのキャラ設定

 光ちゃん:忘れっぽい・伏せ目がち・死にかけている(表現を変えてます)
 剛くん :神経質・寝不足・胃が弱い

 

 

 

「ワークショップ」

 

 

 

外は激しい雨が降っていた。

気温17度。
昨日までの季節はずれの温かさがウソのように肌に寒い。

午後3時過ぎ、
スタジオの扉が開き剛がやってきた。
スタッフに軽く会釈してメイキングルームに向うとそこには―


「おはようさん、もう来てたんやな。」
『・・・』
「光一?」

声をかけても何かを考えこんでいるのか
伏せ目がちで黙り込んだままの相方に、剛はゆっくりと歩み寄ると
覗きこむように目線を合わせる。

すると。

『ん?…つよし?』
「そうやで。」
『なんでおんの?』
「・・・は?」
『あれ?…あっ、今日はツーショット撮影やったか。』

剛を見るまでその事を全く忘れていたようだった光一に、
小さなため息をつくと「おいおい」とツッコんでみせた。

『ごめんごめん』
「…なんや悩み事?ボーとしてたけど」
『ん~、いや、昨日の夜、何食べたっけかな~と』
「んふふ。それ今、思い出さなあかんの?」
『べつに(笑)』

隣同士で何気なく会話をしながら、剛はふと光一の胸元へと視線を向けた。

「あっ…」

そうポツリと発して剛は光一へと体を寄せるとその手を遠慮なく伸ばす。
そしてスーツの胸ポケットに差したものを掴むとそっと引き抜いた。

『…なに?』
「いや、ポケットチーフの形が悪いなぁって」
『そう?』
「ここキッチリ織り込んで少しだけ見せた方が―」

形を整えたそれを、光一の胸元へともう一度戻してやる。

「綺麗にみえるやん?」
『そうか~?』
「うん」
『そんな細かいとこまで気にせ~へんって』
「お前が気にせ~へんでも俺はする。」
『ふふふwなんでやねん~』
「ほら、襟もまがってるやん」
『気になるんやったら直してっぜ~んぶ直してっ!!』
「んふふふっなんやねんっなんや今日はちょっとおかしいな?」

ボーとしてたかと思ったら、二パニパ笑ってすり寄ってくる光一に、
剛は少し照れつつも、もう一度じっくりと顔を覗きこむ。

「あ~そっか。お疲れマックスか。」
『にゃはは、お疲れマックス~w』
「んふふ、こりゃ重症や(笑)」

すると、今度は光一がその顔を至近距離にまで寄せてきて。

『お前こそ人のこと言えへんやん』
「なにが?」
『ここにベア―がおるで』

少しだけ茶化す様に、光一は笑って剛の目元を指さす。
言われて、していた黒渕眼鏡をとると右手で目元辺りを軽く揉んで眼鏡をかけなおし、

「キミも一緒やで。二人でベア―飼うとんねん」

そう言って笑った。

やがて。

「そろそろ撮影始めたいと思います」

と、スタッフの声がかかり…

「光一、いくか。」

立ちあがって剛がそう声をかけたその時に、
一緒に立ちあがった光一の膝が突然、ガクンと崩れる。
そんな一瞬の出来事に、それでもギリギリに反応した剛は咄嗟に腕を出して
倒れる寸前の光一を必死で支えた。

「光一っ!?」

しかし、返って来たのはなんとも間の抜けた声だった。

『・・・う~わっ、びっくりした…』
「大丈夫か!?」
『あ~あかんあかんっ!!最大級の貧血っすまんすまん。』

心配をかけないようおどけて応えつつも、
すぐには眩暈が納まらず、光一は暫く剛にしがみついたまま。
辛い時ほど明るくふるまう彼の性格なんてわかりきってるから、
剛は文句もいわずに優しく抱きとめる。

『・・・』
「無理せんでええで、時間ならあるし」
『・・・』
「……ん?」
『・・・』
「なんやこの手は」

ふいに声のトーンを変えて、剛はさり気なく自分の尻を撫でていた光一の腕を捕まえた。

「なにをしとんねん」
『パワー補充パワー補充』
「んっふふ。なんのパワー補充やっ!!」
「ひゃひゃひゃ」


その後 光一は薬をもらって元気復活したが
剛は心配からか暫く「胃~イタなった…」とお腹をさすっていた。

そして撮影中も何かと「パワー補充」と呟いて、
剛へとちょっかいという名のスキンシップを図る光一と
それを避ける事もできずに受け止め続けた剛。

一時間後、ほんのりと赤みをさした彼が
インタビュールームに入ってきたのは

言うまでもない(爆)



    fin



・・・・・・・




途中から文章体が全く変わってしまいました(笑)
頑張ってまとめようとしてみましたが、ほんとにお粗末さまでした(^_^;)

 

 

 

 

 

 


 

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