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「private life」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はほんとありがと!じゃ、また東京でっ!!」

 

 

そう言って、二人はコテージを後にした。

辺りはもう薄暗く、無事に岐路に着くことを願いながら・・・

 

 

 

今日は、ほんとに釣り日和な一日やった!

 

以前からひっそりと計画を練ってた俺は、

この先忙しくなる仕事の、最後のリフレッシュ休暇を得る為に、

事前にこのコテージを予約し釣り道具一式は磨きをかけて、

そして、そんな自分に付き合ってくれそうな友人たちに

片っぱしから連絡をとってん。

 

友人と言っても、皆、何かしら忙しい人たちばかりやから、

ギリギリまで自分の相手をしてくれる人間が決まってはいなかったけど、

その日になって、仕事がキャンセルになったと知らせてくれた仲間と、

これ幸いだと、目的の場所―

東京から3時間半ほど離れたこの地へとやってきた…

 

有名な某避暑地。

 

 

何度も仕事でやってきてるこの場所は、実は俺はすごい気に入ってる。

 

まぁ、その後の仕事もせいでもあんねんけど、

ここなら、満足のいく休暇がとれると思ったから、

一人前ノリして、この湖沿いの小洒落たコテージを2泊とった。

 

この先の長い仕事の日々への最後の休暇となる2日。

 

その内の一日目が今日。

 

 

 

気ごころしれた仲間たちと、

心癒される釣りを楽しみながら、

他愛ない話に花を咲かせた午後の一時。

 

一通り釣りを楽しむと、場所を移動して予約していたコテージで、皆との夕食。

楽しい時間が過ぎるのはあっという間で、やがて、お開きの時間になり、

二人は何度か振り返って手を振りながら、一足先に東京へと帰っていった。

 

 

俺は、ここに泊まる。

そして、明日もう一日、俺の予定は空いている・・・

 

そんな俺の休暇に一日付き合ってくれるあいつは、

今ここに向っている、はず―

 

 

きっと、あいつは来てくれる。

 

 

 

伝えた時は、「えぇ~!?」って電話向こうで渋っててんけど、

きっと、いつのも照れた仕草やってすぐわかったし。

 

ここは、二人の番組でも何度か訪れたことのある、言わば二人の想い出の場所やから、

言葉少なめでも、あいつにはしっかり伝わったようや。

 

さんざん渋りつつも、「わかった」って最後にはそう言ったから。

 

 

だから大丈夫。

 

あいつはきっと来る。

 

 

 

 

 

ずっとずっと連れ出してやりたいって思ってた。

 

なかなか時間が合うこともないし、誘うタイミングも難しいし。

だから、これが最後のチャンスかもと感じた。

 

この先、今まで以上に一緒にいることは増えるやろうけど、

それでも、仕事でいる一緒の時間とプライベートの時間はまた別であって、

俺は、今日の仲間たちとのように

とりとめない話をしたりゆったりとした時間を違った環境の場所で…

 

 

  
あいつと一緒に楽しみたかってん。

 

 

 

二人が去った後の、静かな空間に一人寄り添いながらも、

 

 

 

めんどくさがりのあいつやから、
「今から出る」とか「今ここやで~」とか
そういう小マメな連絡は全くないな~

       
 
まぁ、そんなん期待してないけど

 

 

 

そんな彼の事を想うだけでも、何気に楽しくて。

一人きりの時間さえ、今は苦にならないそんな自分がもしかしたら、

彼と一緒に過ごせるこの一時を誰よりも楽しみにしているのかもしれない…

 

 

 

 

 

   

 

それから―

夜の静けさも更に増すころ。

 

 

 

コテージ横に、車のエンジン音が聞こえ、やがてその車の音もすぐに去る。

そして…ノックの音。

 

 

 

 「つよし?」

 


 「お疲れさん、光一」

 

 「来たったで!」

 

 
 「んふふ。 いらっしゃい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

      Fin

 

 

 

 

 

実は先週の金曜に、西○さんのblogで、剛君のとのプチ旅行発覚(笑)

 

しかし剛君以外は皆日帰りなのに、彼だけお泊りだったようで、

 

その後の目撃情報で、どうやら金土日とずっと滞在してた模様。

 

そして何より、日曜には光ちゃんと一緒の目撃情報に、

 

思わず妄想が働いてしまった次第です(笑)

 

日曜の二人での目撃は多分仕事だろうなぁ~とは思うんだけど、

 

どうしても剛君が一人で2泊するってね?なんかね?…

 

 

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